中国株のリスク

中国株の抱えるリスクは日本のそれとはかなり様相が変わってきます。
社会主義で成り立っている国家のため、民主主義国家である日本にはないような規制や制限が設けられている場合があり、政治体制の変化の仕方によっては国内が混乱に陥ることも可能性としてはあります。
台湾の独立問題は未だに解決の糸口がなく、本土ではウイグル自治区などの民族間での対立も抱えており、領土問題が国の体制に関わるという懸念も存在する中国は、問題の動き次第では社会に大きな影響を与えかねず、その観点から株価へのリスクが生じてくるのです。
さらに中国政府による企業の介入といった事態もしばしば起こります。
これは国家の方針が最優先という政府の方針によって企業の利益が後回しにされてしまうことを意味しています。
改革解放によって誕生した市場も流通する株はほんの一部で、株式の大半を国や国有企業が保有したままにする非流通株が占めており、経済の実態は市場によるものではなく管理経済なのです。
従って、中国市場というのは閉鎖性の強いイメージがつきまとい、また経済の実態も不透明であるため競争原理を無視した不正な排除が行われている可能性もあります。
そうした非流通株が市場に流れた場合、株価が下落するといった事態も考えられ、市場に流して経済の発展につながるかを慎重に見計らっている状態なのです。
また都市部とそれ以外での地域での経済格差もよく取り沙汰される中国のリスクです。
中国独自の戸籍制度の中には、決められた戸籍地以外への移転が禁止する条項があり、この条例によって職業にも制限をかけてしまっているという事態を招いています。
これにより沿岸都市部だけが発展を遂げ、その他の内陸部は農業で細々と生活をするしかなく、都市部への引っ越しは不可能、大企業などがそんな僻地への進出をするわけもない・・・と言った悪循環が生まれているのです。
そこから脱却するために規制緩和を段階的に行っていく方針ではあるようですが、あまり急激に制度を変えると今度は沿岸部の人口が減少する危険性もあるため、なかなか思うようには行かないようです。
成長著しい中国ではありますが、今後の政策によっては大規模な混乱を引き起こす火種を抱えており、そうしたことがいつ起こるかは未だ予測が立っていません。
リスクの存在を十分に理解した上で、株式投資に望むことが大切です。
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